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楽天の第1四半期決算、241億円の赤字 MNO事業の投資が負担に “送料込みライン”は8割が導入(3/3 ページ)
楽天が2020年第1四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比で20%近く成長したものの、楽天モバイルへの投資がかさみ、営業損益は241億円の赤字となった。
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の流行により、好影響を受けたのは楽天市場を初めとするEC事業、楽天ブックスや楽天Koboといった書籍販売、楽天証券、楽天モバイル、楽天エナジーなど。これらの分野では流通総額やユーザー数、注文件数などが増加している。
悪影響を受けたのは楽天トラベルや楽天チケットなどの観光、レジャー分野。外出自粛のあおりを受け、3月以降の予約が減り、キャンセルも相次いだ。
本社オフィスのに勤める従業員の97%(金融分野をのぞく)は在宅勤務を行っているという。社内アンケートを行ったところ、在宅勤務について88.5%の従業員が好印象としており、56.3%の従業員は生産性が上がったと回答したという。
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