コロプラの19年10月〜3月、営業利益は前年同期の15倍に ドラクエウォークが成功
コロプラの2019年10月〜20年3月の営業利益の累計は前年同期比約15倍の74億2200万円、純利益は52億9600万円の黒字に転換した。ドラクエウォークが成長の中心となった。
コロプラは5月14日、2019年10月〜20年3月の営業利益の累計が前年同期比1508.5%増の74億2200万円だったと発表した。スクウェア・エニックスと共同開発し、19年9月にリリースしたスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が好調で大幅増益となった。
売上高は前年同期比13.9%増の223億5400万円、純利益は52億9600万円(前年同期は6800万円の損失)だった。自社IPの主力タイトル「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」は7周年、「アリス・ギア・アイギス」は2周年イベントを実施するなど、同様に好調で推移したという。
20年の国内ゲームアプリ市場は安定的に成長する見込みとして、今後も引き続きVR機器向けのコンテンツを含む、新作ゲームの開発と市場への投入を進めていくという。
新型コロナへの対応と影響
新型コロナウイルス感染症の流行を受け、コロプラはオフィスでも自宅でも仕事ができる「スーパーフリーアドレス勤務」制度を導入した。
屋外を実際に歩く位置情報ゲームとしてリリースしたドラゴンクエストウォークも、ユーザーが自宅で遊びやすくする仕様に変更するなど対応を進めた。6月末までのイベントや店頭でのグッズ販売などは延期したものの、既存タイトルへの影響は小さいという。外出自粛が長引く中、ゲームのプレイ時間が延びているという。
今後、同感染症の流行が長引くと、既存タイトルのイベントが中止になる他、新作タイトルの発売が遅れたり、海外向けのゲーム配信を見直す必要が出たりするとしている。
【編集履歴:2020年5月15日午前11時 事実に基づき、タイトルと本文を一部修正しました】
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