速報
T-Mobileの約12時間の全米回線障害、原因は「サードパーティの光ファイバー故障対策時のミスによる連鎖反応」
ソフトバンクGも大株主の米通信キャリアT-Mobileで6月15日に発生した約12時間にわたる回線障害の原因はサードパーティの光ファイバー故障だったと同社が説明。故障対策として冗長性を構築する際にミスがあり、“IPトラフィックストーム”が発生したとしている。
全米3位の通信キャリアT-Mobileは6月16日(現地時間)、15日に約12時間にわたって続いた通話とメッセージングの障害について謝罪し、原因を説明した。
障害のトリガーとなったのは、東南部のサードパーティプロバイダーの専用光ファイバー回線の故障という。具体的なプロバイダー名は公表していない。この故障による回線障害を回避するため、ベンダーと協力して冗長性を構築したが、その際にミスがあって過負荷状態になり“IPトラフィックストーム”が発生してしまった。そのためVoLTEコールをサポートするIPマルチメディアサブシステムのコアネットワーク全体が過負荷状態になった。
同社は初期の過負荷エラーの原因をまだ特定できていないが。再発防止に取り組んでいるとしている。
米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長は15日、この事故について調査を開始したとツイートした。
関連記事
- ソフトバンクグループ、200億ドル相当のT-Mobile株式売却を検討中
ソフトバンクグループが、T-Mobileの株式売却を検討していると発表した。現在の持株は約24%。その4分の3(約200億ドル相当)を売却するとみられる。 - T-Mobileの通話とメッセージが長時間ダウン中「ルーティングの問題を解決するまでFaceTimeなどを使って」【UPDATE:ほぼ復旧】
全米3位の通信キャリアT-Mobileの通話とメッセージングが6時間以上ダウンしている。同社は原因を「ルーティングの問題」とし、解決するまで「FaceTime、WhatsApp、Signalなどのサードパーティー通話アプリを使っていてください」とツイートした。 - T-MobileとSprintの合併が完了 新会社の名称はT-MobileでレジャーCEOは前倒しで退任
T-MobieとソフトバンクG傘下のSprintの合併が完了した。新生T-MobileはソフトバンクGの連結から外れる。当初4月末に予定していたジョン・レジャーCEOの退任が前倒しになり、マイク・シーバート氏が新CEOに就任した。 - IBMのクラウドサービス長時間ダウン、原因は「外部ネットワークプロバイダーの誤ルーティング」
IBMは、同社のクラウドサービスが広範囲で長時間ダウンした問題の原因を、「外部ネットワークプロバイダーが誤ったルーティングでIBM Cloudネットワークをあふれさせ、トラフィックの深刻な輻輳を引き起こした」と説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.