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AI+RPAで住宅チラシを自動作成 約2880時間分の作業を削減 オープンハウスが開発
オープンハウスがAIとRPAを利用した「オンラインチラシ全自動作成システム」を開発。チラシの作成業務を年間で約2880時間、広告審査業務を約900時間ほど短縮できる見込み。8日から運用を始める。
不動産事業を手掛けるオープンハウスは7月7日、AIとRPA(Robotic Process Automation)を利用した「オンラインチラシ全自動作成システム」を発表した。物件チラシの作成を自動化することで、作業時間を年間で約2880時間、広告審査にかかる時間を約900時間ほど短縮できる見込み。8日から運用を始める。
音声やテキストチャットで物件名を入力することで、ソフトウェアのロボットがチラシに必要な情報を社内システムから収集。そのデータを基に、AIが景品表示法のルールに則ったチラシを2〜3分でPDF出力する。広告審査もオンラインで簡単に行えるため、チラシの作成から審査までを全てリモートワークで行うことも可能という。
チラシ作成の流れ
AIは「立地」「価格」「間取り」「学区」など、注目するポイントによって1つの物件あたり最大14パターンのチラシを作成できる。チラシのQRコードを読み取れば、スマホやタブレットで内容を確認することも可能。担当営業に電話やメール、チャットアプリの「LINE」で直接連絡できるボタンも備えているという。
将来は、AIが作成できるチラシのバリエーションを増やすことも検討しているという。同社は今後、このシステムを使った非接触での接客を推進することで、新型コロナウイルスの感染リスクを抑えた物件案内を目指すとしている。
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