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ロボットが注文に“ゆっくり”対応 モスバーガーが都内で実験
モスフードサービスが遠隔操作ロボット「OriHime」(オリヒメ)を活用し、注文対応をあえて"ゆっくり"行う実験を始める。
モスフードサービスは7月13日、遠隔操作ロボット「OriHime」(オリヒメ)を活用し、注文対応をあえて"ゆっくり"行う実験を27日に始めると発表した。実験の結果を踏まえ、ドライブスルーや配膳業務などへロボットの活用を検討していきたい考え。
OriHimeはカメラ、マイク、スピーカーを搭載し、PCやタブレットなどで遠隔から人間が操作するロボット。OriHimeを通して会話をしたり、顔を動かしてジェスチャーしたりすることで、対面に近い感覚でコミュニケーションができる。
実験を行う場所はモスバーガー大崎店。期間は7月27日〜8月下旬、時間は平日午後2〜6時。
OriHimeを店舗に1台設置し、会話をしながらじっくり商品を選びたい来店客の注文に対応する。OriHimeを通した接客は、難病で運動機能に障害がある酒井麻椰さん、竹久滉人さんが担当し、OriHimeのそばに2人のプロフィールを置くことで来店客とのスムーズな会話を促すという。決済は有人レジで対応する。
実験の背景について同社は「テクノロジーを活用しながら、人ならではの温かみのある接客を実現したい」と説明。結果を踏まえ、OriHimeで注文から決済まで行えるよう機能を広げる他、ドライブスルーや配膳など他の業務へロボットの活用を検討する。
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