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「“ボカロ”といえばVOCALOID」に変化? 新歌声合成ソフトのリリースが加速(3/3 ページ)
「歌声合成ソフトといえばVOCALOID」という状況が長年続いてきた歌声合成ソフトの業界で、新歌声合成ソフトや周辺製品のリリースが急加速している。VOCALOID音源ベンダーが他のソフト用の音源を作る流れも生まれている。
VOCALOID以外はまだニッチ
とはいえ、これは企業による歌声合成ソフトのリリース状況についての話だ。クリエイターによる楽曲作りや、ファンに向けたグッズ展開などの面ではまだしばらくはVOCALOID音源として生まれたキャラの優位が続くだろう。
現時点ではVOCALOIDに比べて、Synthesizer VやPiapro Studio、CeVIOといったソフトはまだまだ知名度やユーザー数の面でニッチな部類のソフトといわざるを得ない。
7月末以降に控える新製品ラッシュが今後の歌声合成ソフト市場にどのような影響を及ぼすか、見逃せない状況が続きそうだ。
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