メルカリ、台湾の大手マーケットプレース「Shopee」と連携 海外在住でも商品買いやすく
フリマアプリ「メルカリ」に出品された一部商品を台湾や東南アジア地域向けのECサイト「Shopee」上で閲覧、購入できるサービスをメルカリが開始。台湾を皮切りにグローバル展開を強化する。
メルカリは8月12日、フリマアプリ「メルカリ」に出品された一部商品を台湾や東南アジア地域向けのECサイト「Shopee」(ショッピー)上で閲覧、購入できるサービスを始めた。同社は台湾を皮切りにグローバル展開を強化する。
メルカリは2019年11月、越境販売などを手掛けるBEENOSグループ(東京都品川区)子会社が運営する代理購入サービス「Buyee」(バイイー)を通じて、世界100カ国以上の海外在住者がメルカリに出品された一部商品を購入できる仕組みを整えていた。
今回新たにBuyeeとShopeeのシステムを連携。台湾在住者がShopeeに掲載されたメルカリ商品を注文すると、Buyeeがメルカリで商品を代理購入。注文を受けた日本国内の出品者は、Buyeeの国内拠点へ商品を発送。商品到着後、Buyeeスタッフが検品し、海外の注文者へ転送する仕組み。
メルカリに出品されている一部商品を台湾や東南アジア地域で最大のマーケットプレースとするShopeeにも掲載することで、販売機会の増加を目指す。
4月に行った実証実験では、ハイブランド品、キャラクターグッズなどが台湾在住者に人気だったという。「日本では数年間売れていなかった商品が購入されるなど、新たな需要が喚起されている」(メルカリ)
メルカリはBEENOSと2019年11月に業務提携。100カ国以上の国からメルカリに出品された商品を購入できる体制を整え、グローバル展開を進めてきた。特にアジア圏からのニーズがあったとして、まずは台湾での越境販売サービスを本格化するとしている。
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