Google、「Daydream VR」をAndroid 11以降でサポートせず
Googleが、スマートフォン利用のVRシステム向けアプリ「Daydream VR」を「Android 11」以降ではサポートしないことをサポートページで明らかにした。VRヘッドセットの販売は既に終了している。
米Googleは、スマートフォンをセットする方式のVRシステム「Daydream」のアプリ「Daydream VR」を、「Android 11」以降ではサポートしない──。サポートページにそう明記されていることを、米Android Policeが10月2日(現地時間)に報じた。
Daydream VRは、Googleが2016年にVRヘッドセット「Daydream View」の発売に合わせて公開した、VRアプリのプラットフォーム的なアプリ。Googleは既に昨年10月の「Pixel 4」発表の段階で、Daydream Viewの販売終了は認めており、Pixel 4以降の純正端末にはDaydream VRアプリをインストールできなくなっていた。
サポートページ(日本語版はまだ更新されていない)には、「Daydream VRアプリはGoogleでサポートされなくなり、Android 11以降搭載の一部のデバイスでは正しく動作しない可能性がある。Daydream内のサードパーティアプリの多くは引き続きスタンドアロンアプリとして利用できる場合がある」とある。
サポートはされなくなったが、Android 10以前搭載のDaydream View対応スマートフォンであれば、引き続き使うことは可能だ。
GoogleはVRからARにシフトしており、例えば「Googleマップ」アプリの「ライブビュー」など、AR採用サービスに注力している。
VRヘッドセットでは、米Facebook傘下のOculus VRが、PCへの接続も、スマートフォンの組み込みも不要なスタンドアロン式製品「Oculus Quest 2」を10月に発売する予定だ。
関連記事
- Facebook、スタンドアロンVR HMD「Oculus Quest 2」を10月発売 3万7100円から
FacebookがPCやケーブル不要のスタンドアロンVRヘッドセット「Oculus Quest 2」を10月13日に発売すると発表した。日本でもヨドバシなどで購入できる。先代より約2万円安くなり、解像度は約50%アップし、約90g軽量化した。 - Google、VRヘッドセット「Daydream View」終了を認める
Googleが、2016年のMade by Googleイベントで発表したスマートフォンをセットして使うVRヘッドセット「Daydream View」の販売を終了した。「あまり使われなかったため」で、現在はARに多額を投資していると説明した。 - Chromeブラウザ、「Daydream View」および「Mirage Solo」で利用可能に
Googleが、Webブラウザの「Chrome」をVRプラットフォーム「Daydream」に対応させた。「Daydream View」とLenovoのスタンドアロンヘッドセット「Mirage Solo」で利用できる。 - GoogleのVR「Daydream」が日本進出、抱える課題は
Googleがスマホ向けVRプラットフォーム「Daydream」に対応するヘッドセットを日本国内でも発売する。しかし、対応端末が限られているなど課題も多い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.