Google、Workspaceでの「ハングアウト」から「Chat」移行完了を来年後半に延期
Googleが2018年から告知しているWorkspace(旧G Suite)でのハングアウトからGoogle Chatへの移行の完了期限を、従来の今年後半から来年後半に延長した。また、一般ユーザー向けハングアウトアプリも同時期に提供を終了し、GmailのGoogle Chatに移行することになる。
米Googleは10月15日(現地時間)、「Google Workspace」(旧G Suite)のチャットサービスを「ハングアウト」から「Google Chat」に移行する日程を延長したと発表した。
同社はこれまで、この移行を2020年後半に完了させ、従来のハングアウトは使えなくするとしていたが、その期限を2021年後半に延長する。
現在は管理者の設定でハングアウトとチャットを併用できるようになっているが、移行が完了するとハングアウトは使えなくなる。
Chatに移行すると、Google Workspaceのユーザーはチームのチャットルームやbot、ファイル共有など、Chatのすべての機能を利用できるようになる。ハングアウトのモバイルアプリは機能しなくなり、ユーザーはChatが統合されているGmailを使ってチャットすることになる。
過去のハングアウトでのチャットの履歴は、組織で設定するVaultの保持ポリシーの下、Gmailから引き続きアクセスできる。
Googleはまた、Google Chatを2021年中に一般ユーザーにも無料で提供する計画だ。現在まだハングアウトアプリを使っているユーザーは、GmailアプリからGoogle Chatを使うことになる。ハングアウトアプリでのチャットの履歴と連絡先は、GmailとChatに自動的に移行される見込みだ。
Googleのメッセージング関連のサービスは混沌としているが、この5月に「G Suite」担当副社長を務めるハビエル・ソルテロ氏が、モバイルアプリの「メッセージ」「Duo」「電話」も統括することになって以来、徐々に整理されつつある。
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