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Alphabetの気球ネット網「Loon」の気球、滞空記録が312日間に
Alphabet傘下で気球式ネット網プロジェクトに取り組むLoonが、アンテナ搭載気球の1機が312日間滞空し、記録を更新したと発表した。滞空時間が伸びるほど、ネットワーク提供コストが下がる。
米Alphabet傘下で気球式ネット網プロジェクトに取り組むLoonは10月28日(現地時間)、同社の気球が滞空記録を312日(約10カ月)に更新したと発表した。これまでの記録は223日だった。
HBAL703と名付けられたこの気球は、2019年5月にプエルトリコで打ち上げられ、ペルーに移動し、3カ月間同地でネット接続テストサービスを提供した後、地球を1周し、太平洋上に7カ月浮かんだ後、メキシコのバハに着陸し、2020年3月にLoonのチームが回収した。
2013年にGoogleのムーンショット部門Google Xの1プロジェクトとしてスタートしたこの気球インターネット構想は、アンテナを搭載した複数の気球を上空18〜27キロの成層圏に飛ばし、気球同士と地上に設置したアンテナとを接続することでインターネット網を構築するというもの。
現在は約100機の気球が滞空中で、ほぼ毎週気球を打ち上げている。1機の気球は地上の直径約40キロの範囲に接続を提供できる。1機の滞空時間が長いほど、ネット接続をより長く、低コストで提供できることになる。また、太平洋の真ん中のような、長時間滞在するのが難しい場所にも飛行していき、滞空できるようになるので、これまでネットワークを提供できなかった孤島のような場所でも接続が可能になる可能性がある。
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