ニュース
Alphabetの気球式インターネット網「Loon」、ケニアで2019年にサービス開始へ
Alphabet傘下の気球式インターネット網企業Loonが、Telkom Kenyaとの契約により、2019年にケニアでネット網を提供する。
米Alphabet傘下のLoonは7月19日(現地時間)、ケニアの通信キャリアTelkom Kenyaと契約したと発表した。2019年からケニアで気球式インターネットの提供を開始する計画だ。
Loonは2013年にGoogle X(当時)のプロジェクトとしてスタートした。特殊なアンテナを搭載した複数の気球を上空18〜27キロの成層圏に飛ばし、気球同士と地上に設置したアンテナとを接続することでインターネット網を構築するという構想だ。
これまで、ブラジルでの実験の他、2017年に米AT&Tと協力してハリケーンで回線が使えなくなったプエルトリコに接続環境を提供したことはあったが、商業契約はこれが初だ。
同社は11日に“ムーンショット”プロジェクト統括部門Xから独立したばかりだ。
関連記事
- Alphabet、気球の「Loon」とドローンの「Wing」を子会社化
Alphabetの“ムーンショット”部門のXから、ネット構築向け気球プロジェクトの「Loon」と運送用ドローンプロジェクト「Wing」が卒業し、WaymoやVerilyと同様のAlphabet傘下の子会社になる。 - Alphabetの気球ネット網、被災したプエルトリコにAT&Tと協力してLTE提供開始
Googleの親会社Alphabetの気球ネット網プロジェクト「Project Loon」がAT&Tと協力し、ハリケーンマリアの被害で携帯回線が壊滅状態のプエルトリコに30機の気球を使ったLTE回線の提供を開始した。当局からの許可後、2週間で実装した。 - Alphabetの気球式ネット網「Project Loon」、ハリケーン被害のプエルトリコ支援へ
Googleが2013年に立ち上げた気球を使う通信網プロジェクト「Loon」が、大型ハリケーンの被害で携帯回線の83%が使えなくなっているプエルトリコでの一時的なサービス提供をFCCに申請し、許可を得た。 - 「Google X」は「X」になり、ロボット事業も統合──re/code報道
Googleの“ムーンショット工場”である「Google X」がAlphabet傘下の「X」になり、従来よりインキュベーター的な組織になるとre/codeが報じた。アンディ・ルービン氏退社後不在だったロボティクス部門のリーダーが決まり、同部門もX下に入る。 - Google X、“気球式インターネット網”プロジェクト「Project Loon」を発表
Googleが、「誰もがネットに接続する未来」実現のため、アンテナを搭載した複数の気球同士を接続して構築するインターネット網プロジェクトを発表した。既にニュージーランドで実験を開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.