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キオクシア、フラッシュメモリ製造の新工場を建設へ AI活用の生産システムを導入
キオクシアがフラッシュメモリを生産する新しい製造棟を、2021年春から四日市工場に建設する。AIを活用した生産システムなどを導入し、生産能力を強化する。
キオクシアは10月29日、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」を生産する製造棟を2021年春から四日市工場(三重県四日市市)に建設すると発表した。5G、AI、自動運転などの普及でフラッシュメモリ市場は拡大が見込めるとし、製造棟の新設によって生産能力を強化する。
新しい製造棟は、フラッシュメモリの生産拠点である同工場敷地内の北側に建設する。建設は2期に分け、1期の竣工は22年春を予定。1期、2期を合わせた総面積は約4万m2で、同社の工場棟で最大規模になるという。
AIを活用した生産システムなどを製造棟へ導入し、生産能力の向上を図る。協業するフラッシュメモリのメーカー・米ウエスタンデジタルと共同で設備投資を行い、投資額は約1兆円になる見通し。
今後も市場拡大に合わせて設備投資や研究開発を行い、メモリ事業の競争力強化に向けた取り組みを行うとしている。
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