ニュース
特許庁、画像を初めて意匠登録 クラウド活用、センシング技術の発展見据え
特許庁が小糸製作所の「エリアマーカー」を、画像として初めて意匠登録した。クラウド活用やセンシング技術の発展を背景に意匠法が改正され、画像のデザインにも独占権を認められるようになった。
特許庁は11月9日、自動車の照明や航空機の部品などを制作する小糸製作所(東京都港区)の「エリアマーカー」を画像として初めて意匠登録したと発表した。クラウド活用やセンシング技術の発展を背景に、画像のデザインも意匠として保護するようになったことを受けたもの。
エリアマーカーは、バイクなどの車体に取り付けた投影装置で路面にマーカーを照射し、周囲の車両などから見つけられやすくするのに使う投影画像。バイクが方向転換する場合にはウインカーのように進行方向を示すこともできる。
画像の意匠登録は2019年の意匠法改正を受け、20年4月に始まった。Webアプリの画面に表示される画像のデザインがアプリの利便性を左右することや、マーカーを使って物体の位置を把握したり、機器を操作したりする技術の発展を背景に、画像のデザインにも独占権を認めた。
関連記事
- ZOZOSUIT 2登場 マーカー数50倍、計測アルゴリズム改善で精度向上
ZOZOが「ZOZOSUIT 2」を発表した。採寸用マーカーの数やデザイン、計測アルゴリズムなどを改善し、より精密な3Dモデルが作れるようになったという。 - AI関連特許の出願、26年ぶりの高水準 特許庁調査
特許庁が、AIに関連する発明の特許出願状況を調査分析し、AI関連発明の特許出願数が26年ぶりの高水準となっていることを明らかにした。 - ドワンゴが「投げ銭」商標登録 「独占する意図はない」
ドワンゴが「投げ銭」を商標登録したと発表した。悪意のある第三者が「投げ銭」を独占しないようにするのが目的で、使用料の請求などは考えていないとしている。 - ファストリ、「UNIQLO Pay」を商標出願 スマホ決済参入を検討 「始めるかどうかは未定」
ファーストリテイリングが、特許庁に「UNIQLO Pay」の商標登録を出願。「キャッシュレス決済を始める案があることは事実」だという。だが、「実際に始めるかどうかは何も決まっていない」としている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.