Amazon、Alexaと話したかどうかで遠くの家族の安否を確認できる「Care Hub」始動
Amazonが9月に発表した遠くの家族の見守りサービス「Care Hub」が米国でスタートした。相手がAlexaに話しかけたり命令したりすると確認できる。何を命令したかは分からないようになっている。
米Amaozon.comは11月11日(現地時間)、Alexa搭載端末で離れて暮らす家族などの安否を確認するサービス「Care Hub」を発表した。まずは米国で利用可能になった。
Care Hubの利用に最低限必要なのは、2台のEchoシリーズなどのAlexa対応端末と無線接続環境のみ。離れて暮らす家族の家に1台を設置し、2台の端末を接続する設定をすれば使える。相手がAlexaを何らかの形で使うと、使ったことが通知されるので、安否を確認できる。
相手側はスマートフォンにAlexaアプリをインストールしたりする必要はない。自分でAlexaに話しかけることさえできれば、安否を確認してもらえる。
通知は、相手がAlexaに質問したり、命令したりするたびに来るわけではなく、アクティビティフィードをCare Hubアプリでチェックする。また、1日の最初のアクティビティだけアラートするよう設定したり、特定の時間まで何もアクティビティが検出されない場合にアラートするよう設定したりできる。表示されるアクティビティはプライバシーに配慮されており、質問の内容や、再生した楽曲や動画名は分からないようになっている。
Care Hubは無料サービスだが、1アカウントで設定できる相手は今のところ1人だけだ。また、Alexaを使ったのが本人か、例えば介護者なのかまでは分からない。
さらに、相手が「Alexa、助けを求めて」と言うと、予め設定しておいた緊急連絡先に電話をかけ、テキストメッセージを送信し、プッシュ通知を送信する。
Care Hubサービス提供より前から、接続した2台のAlexa端末では無料で通話、動画チャットが可能になっている。
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