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ネット中立性廃止を決定したFCCのアジット・パイ委員長、来年1月に退任の意向を発表
トランプ大統領が任命した米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長が、来年1月20日にFCCを去る意向を発表した。次期大統領はまだ正式に決まっていないが、このまま行けば1月20日にジョー・バイデン氏が新大統領に就任する見込みだ。
米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長(共和党)は11月30日、来年1月20日に委員長を退任し、委員会も辞める意向を発表した。米国では政権交代で組織のトップが変わるのは一般的だが、トランプ氏はまだ敗北宣言をしておらず、ジョー・バイデン氏が次期大統領になると正式に決まったわけではない。このまま政権交代する場合、1月20日が新大統領体制の開始日になる。
パイ氏は2012年のバラク・オバマ政権時にFCCの委員に任命され、2017年にトランプ氏によってFCCの委員長に任命された。FCCの委員長としては初のアジア系米国人になった。
同氏は、委員長として、オバマ政権が確立しようとしていた「ネット中立性」の廃止を決定した。
また、米T-Mobileとソフトバンク傘下(当時)のSprintの合併を時間をかけて承認したのもパイ氏が委員長在任中のことだった。
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