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良い意味で普通になった富士フイルム「X-S10」 オートで気軽に撮れる“X”荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

Xシリーズならではの良さは生かしつつ、オーソドックスな操作系に変わったAPS-Cサイズセンサーのミラーレス機「X-S10」。ボディ内手ブレ補正まで搭載し、お買い得感の高い製品になった。

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その気になればX-T4譲りの高機能も堪能できる

 と、AUTOでキレイに撮れる上にフィルムシミュレーションも楽しめますよってのがX-S10なんだが、X-T4の良いところをほどよく受け継いでるだけにその気になれば本格的な撮影も自在だ。

 イメージセンサーはAPS-CサイズのX-Trans CMOSセンサーで約2610万画素。これが新しく開発した小型の手振れ補正機構によりボディ内手ブレ補正を行う。X-T4で小型化された手ブレ補正機構がさらに小さくなったのだ。


正面から。APS-Cサイズのセンサーは富士フイルム独自配列のX-Trans CMOSセンサーで、ボディ内手ブレ補正搭載

 手ブレ補正はそこそこ強力。1秒くらいなら普通に手持ちで撮れる。これは良い。


絞り優先AEにし、ISO800にセットしてシャッタースピード0.8秒。手ブレもなくディテールまでくっきり出てくれた。素晴らしい(15-45mm 15mm 0.8秒 F5.6 ISO800)

 より「普通」に使えるとっつきやすいモデルながら電子ダイヤルは前後と左肩の3つ。ISO感度専用のボタンもある。

 背面を見ると大きなタッチパネル式モニターの右に十字キーはなくスティックだけ。スティックはAF枠を動かすほかメニュー操作などにも使えるので十字キーは不要なのだ。これはXシリーズの良い点といっていい。


背面から。十字キーの代わりにスティックがあるのがXシリーズらしさだ。これは使いやすい

 タッチパネルのレスポンスや操作感がもうちょっと良くなると良いのだけど。

 モニターはX-T4と同じく、バリアングル式となった。


横に開いて回転させるバリアングル式に

 様々な設定を細かくできるのもXシリーズならでは。例えばISO感度。ISO AUTOを3パターン設定でき、それぞれISO感度の上限も決められるので状況によって使い分けられるのは良い。


ISOオートだけでも3パターン設定できる。状況によってAUTOを使い分けられるのは便利だ

 ISO感度は160からISO12800までが標準だが、下はISO80、上はISO51200まで拡張できる。

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