速報
Googleをテキサス州など10州が独禁法違反の疑いで提訴 Facebookと共謀したと主張
テキサス州のパクストン司法長官が、Googleを反競争的行為を理由に提訴したと発表した。同氏は「このインターネットの巨人は、その力を利用して市場を操作し、競争を破壊し、消費者である皆さんに危害を加えた」とツイートした。
米テキサス州司法長官のケン・パクストン氏(共和党)は12月16日(現地時間)、米国の10州で米Googleを反競争的行為を理由に提訴したとTwitterで発表した。
パクストン氏は「このインターネットの巨人は、その力を利用して市場を操作し、競争を破壊し、消費者である皆さんに危害を加えた」とツイートした。
訴状によると、Googleは市場支配力を悪用し、広告掲載のオークションで不正を行い、オンライン広告の価格を引き上げたという。
また、Googleが米Facebookと秘密裏に合意して、互いの広告技術ビジネスでの競争を回避したと非難している。公開された訴状の多くの部分が伏せ字になっているが、Facebookが、Googleが米国で毎月パブリッシャーのモバイルアプリ広告インベントリに対して実行するオークションでFacebookにメリットを提供する見返りに、ヘッダー入札への関与を削減したとある。
テキサス州は、司法省が10月にGoogleに対して起こした訴訟に加わった12州の1つでもある。
Googleは米CNBCなどのメディアに対し「パクストン司法長官の主張は無益だ。(中略)Googleの広告技術料は、業界平均より低い。これは競争の激しい業界の特徴だ。われわれは法廷でこの根拠のない主張から身を守るつもりだ」という声明文を送った。
関連記事
- 欧州連合、IT大手を規制する2つの法案を発表 企業買収の事前通知や不適切投稿の迅速な削除を義務付け
欧州委員会は、IT企業を規制する2つの法案「デジタルサービス法」と「デジタル市場法」を発表した。Google、Facebook、Amazon、AppleなどのIT大手が対象になる。 - 「Google検索は競争を阻害している」のか? 米司法省とGoogleの言い分を整理してみた
米司法省がGoogleを独禁法違反で提訴しました。これから長くなりそうなので、訴訟の要旨をまとめてみました。 - 米司法省、Googleを独禁法違反で提訴 Googleは「ユーザーがわれわれを選んでいる」
米司法省がGoogleを独禁法違反で提訴した。検索および検索広告市場を不法に維持していると指摘。Googleは、この訴訟は「ひどい欠陥」があるとし、「ユーザーは強制されてではなく、自らGoogleを選んでいる」と主張する。 - Googleを50の州と地区の司法長官が独禁法調査「ネットを支配している」
米国の48州とワシントンD.C.、プエルトリコの司法長官が、Googleを独禁法違反の疑いで調査すると発表した。Googleに対しては、米司法省も独禁法調査を開始している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.