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「Bluetooth対応の墓石」登場 共同墓に近づくと検知、電子ペーパーに戒名を表示
葬祭関連サービスを提供するニチリョクが、Bluetooth対応の墓石を設置した共同墓の販売を始めた。墓石の銘板に電子ペーパーを採用。参拝者が近づくと家名や戒名などを表示する。
葬祭関連サービスを提供するニチリョク(東京都杉並区)は、Bluetooth対応の墓石を設置した共同墓「電子銘板墓所―光―」の販売を12月10日に始めた。墓石の銘板に電子ペーパーを採用し、参拝者が近づくと家名や戒名などを表示する。場所は千葉県八千代市の「八千代悠久の郷霊園」。
小型のBluetooth Low Energy(BLE)ビーコンを内蔵したお守りとセットで使用する。参拝者がお守りを持って墓所を訪れると、Bluetooth対応の墓石が位置情報を検知し、参拝者ごとに銘板の表示を切り替える。参拝を終えて離れると、銘板は初期画面に戻る。
電子ペーパーには、事前に登録したメッセージや画像なども表示可能。墓石に彫刻を施さないため、自由なデザインに対応するとしている。
近年は少子高齢化、用地の不足、継承者がいないといった理由で、1つの墓に血縁関係を問わず複数の遺骨を納める共同墓の利用が増えている。その中で「共同墓でも一般的な墓のように、自分の墓石の前で手を合わせたい」とのニーズが高まっており、これを踏まえて開発したという。
価格は骨壺1つにつき29万円(管理費込み)で、35壺まで受け付ける。保管期限は納骨から13年。経過後は園内の合祀墓に移動する。
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