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Parler停止のAWSとトランプ氏アカウント凍結のFacebook、報復に警戒するよう従業員に通達

保守派の集うSNS「Parler」を停止に追い込んだAWSと、トランプ米大統領のアカウントを永久凍結したFacebookがそれぞれ、報復に警戒するよう従業員に通達した。

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 米Amazon.com傘下のAWSの幹部が従業員に対し、警戒を呼び掛けたと米Business Insiderが1月12日(現地時間)、独自ルートで入手したという社内メールに基づいて報じた。

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 同社は10日、他のSNSからアカウントを削除された多数の保守派ユーザーが集うSNS「Parler」が利用していたサーバを停止し、同サービスをダウンさせた。Parlerが暴力を奨励する投稿を放置したことがAWSの利用規約に反したため。

 AWSのインフラ担当副社長、クリス・バンダーハール氏はメールで「われわれ全員は今、お互いと施設の安全を警戒する必要がある。少しでも異変に気づいたら報告してほしい」と語った。

 Parler上では停止前、「Big Tech」(FacebookやTwitterなど、トランプ氏のアカウントを停止したIT企業を指す)を批判する投稿が多数寄せられた。Parler停止後、暗号化されたSNS「Telegram」や「Signal」のユーザーが急増しており、Parlerのユーザーがこれらのサービスに流入し、情報共有を続けているとみられる。

 ドナルド・トランプ米大統領のアカウントを永久凍結した米Facebookもまた、従業員に注意を呼び掛けたと、米The Informationが11日、入手した社内メモを基に報じた。メモは直接トランプ氏については言及していないが、「最近の出来事に照らし、セキュリティチームは従業員に対し、Facebookブランドのアイテムを身に着けないよう奨励する」と書かれているという。

 1月6日に米議会議事堂を襲撃したトランプ大統領の支持者の一部は、Parler上で「1月20日にわれわれは議事堂に戻ってくる」などと投稿し、多くの「いいね」を獲得していた。20日には新大統領の就任式が行われる予定だ。

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