トランプ大統領のFacebookページとInstagramアカウントも停止に
Twitterに続き、FacebookとInstagramのトランプ大統領のアカウントも停止された。ザッカーバーグCEOは「大統領によるわれわれのサービス使用を許可するリスクは大きすぎる」と語った。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは1月7日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領のFacebookページおよびInstagramアカウントを無期限に停止したと発表した。6日のトランプ氏支持者による議会議事堂乱入を受け、「大統領によるわれわれのサービス使用を許可するリスクは大きすぎる」と自身のFacebook投稿で語った。
ページとアカウントは削除されたわけではなく、過去の投稿を閲覧することは可能だが、いずれも過去約24時間、投稿がない。
Facebookページについては前日にFacebookがTwitterで停止を発表している。
米Twitterも前日、トランプ氏のアカウントをルール違反の投稿を削除するまでロックすると発表した。
Twitter、Facebookページ、Instagramから削除された問題の動画は、6日の乱入の約2時間後に公開されたもので、「選挙が盗まれたものであることは明らかだが、平和に行こう」と語りかけるもので、ザッカーバーグ氏は「国会議事堂での彼の支持者の行動を非難するのではなく、容認するためにこのプラットフォームを使用するという彼の決定は、米国および世界中の人々を当然のことながら混乱させた」としている。「こうした動画はさらなる暴力を誘発すると判断したため削除した」という。
6日は連邦議会が大統領選挙の結果を承認する会議が開かれた日だった。暴動や共和党議員による複数の異議申し立ての影響で、承認されたのは7日午前3時過ぎだった。
米Google傘下のYouTubeと米Amazon.com傘下のTwitchもトランプ氏のチャンネルを停止した(別記事)。
1月20日に予定されている新大統領の就任式まではトランプ氏が大統領だが、この最後の13日間、同氏はSNSで発言する手段をほとんど奪われたことになる。
関連記事
- YouTubeとTwitchもトランプ大統領の公式チャンネルを停止
Twitter、Facebook、Instagramに続き、Google傘下のYouTubeとAmazon.com傘下のTwitchもトランプ大統領の公式チャンネルを停止した。6日の議事堂への支持者乱入を容認する動画投稿を受け、Twitchは「さらなる暴力を扇動するために使用されるのを防ぐため」としている。 - Twitter、ドナルド・トランプ大統領のアカウントをついにロック Facebookも
TwitterとFacebookはそれぞれ、ドナルド・トランプ米大統領のアカウントをロックしたと発表した。同氏支持者が連邦議会議事堂に侵入した問題で、同氏がこの問題を否定せず「選挙は盗まれた」と主張し続けたことがそれぞれのポリシーに違反したため。 - トランプ大統領の支持者集団、トランプ氏の「選挙は盗まれた」演説後に議会議事堂を襲撃 死者も
米大統領選の投票結果を認定する1月6日、認定会議が開かれた米議会議事堂にトランプ大統領の支持者の集団が乱入して会議が中断している。この集団はトランプ氏がホワイトハウス近くで開いた集会に集まり、「選挙は盗まれた」という演説を聴いた後、議事堂に向かった。 - TwitterとFacebook、トランプ氏の最高裁の決定で暴動が起きるというツイートにラベル
米大統領選本番前夜にトランプ大統領がTwitterとFacebookに投稿した郵便投票は不正で暴動を誘発するという投稿に、それぞれのプラットフォームがラベルを付けた。Twitterでも読むことはできる。 - トランプ大統領の「コロナは大したことない」投稿、Facebookが削除、Twitterは非表示に
新型コロナから完治しないまま退院したドナルド・トランプ米大統領の1件の投稿を、Facebookが新型コロナの虚偽情報に関するルールに反したとして削除した。Twitterは同じ投稿を非表示にした。内容は、新型コロナは死に至る病気ではないというものだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.