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富士通、AIで看護師の業務量を予測する研究スタート 新型コロナ重症化リスクを判別
富士通と東京医科歯科大学が、新型コロナウイルス感染症の対応にあたる看護師の業務量をAIで予測する研究を始めた。
富士通と東京医科歯科大学は2月2日、新型コロナウイルス感染症の対応にあたる看護師の業務量をAIで予測する研究を始めた。医療現場の負荷軽減に向け、診療や病床管理を支援するシステムを開発・検証する。
具体的には、胸部X線写真から新型コロナウイルスに感染しているかを判別するAI、血液検査の結果や病歴などから重症化リスクを予測するAI、集中治療室へ移動する可能性の高い患者数を予測するAIなどを開発。それぞれの精度や、看護師の業務削減への効果を検証する。
東京医科歯科大学はAIの開発を支援するとともに、研究結果を医療現場の課題解決に活用できるか評価する。富士通はコロナ禍の医療現場を支援する技術を開発し、2022年3月末までにサービスを提供するとしている。
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