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Google、スマホのカメラで心拍数と呼吸数計測 まずは来月からPixelシリーズで
Googleが、「Google Health」の取り組みの一環として、スマートフォンのカメラと「Google Fit」アプリで心拍数と呼吸数を計測・保存できるようにしたと発表。まずはPixelシリーズで3月に開始し、他のAndroid端末でも利用できるようにしていく。
米Googleは2月4日(現地時間)、スマートフォンのカメラで心拍数と呼吸数を計測・記録する機能を3月に提供開始すると発表した。まずは自社オリジナル端末「Pixel」シリーズの「Google Fit」アプリで利用できるようになり、他のAndroid端末にも拡張していく予定。
心拍数計測には背面カメラを使う。30秒間指をカメラに当て、指先の色の変化を検知させることで測る。呼吸数は前面カメラに、胸から上が映るようにし、やはり30秒間普通に呼吸することで、微妙な動きを検知し、測る。
設定は「Google Fit」で行い、計測結果も同アプリに記録される。計測は端末内でのみ行われ、Googleのサーバにデータが送られるようなことはない。
特に心拍数は皮膚の色の変化を使うため、AIアルゴリズム開発に当たっては、多様な肌の色、年齢、性別、さらに周囲の明るさの条件も変えて数百人分の教育データを使った。
計測データは医学的診断には使えないが、フィットネスバンドやスマートウォッチがなくても手軽に健康状態をチェックできるようになる。
Googleは、これらはGoogle Healthチームによる取り組みの端緒に過ぎず、同社のハードウェアとソフトウェアによって、さらに健康とウェルネスに貢献するサービスを提供していくとしている。
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