Microsoft、リモートワーク時代の新イントラネット「Viva」発表
Microsoftがリモートワーク時代の“従業員体験プラットフォーム”、「Microsoft Viva」を発表した。「Microsoft 365」と統合されており、同日からパブリックプレビューを試せる。
米Microsoftは2月4日(現地時間)、リモートワーク時代の“従業員体験プラットフォーム”、「Viva(ビバ)」を発表した。同社の「Microsoft 365」および「Microsoft Teams」と統合されたイントラネットだ。
サティア・ナデラCEOはVivaを「従業員が成功するために必要なすべてを入社初日から提供するための、Teamsに統合した総合体験プラットフォーム」と説明する。
ナデラ氏は紹介動画で、「われわれは(コロナ禍により)世界最大規模のリモートワーク実験に参加している。(中略)世界が回復しても、後戻りはできない。いつ、どこで、どのように仕事をするかという柔軟性が鍵になる」と語った。
記事末に転載した紹介動画では、コロナ禍のリモートワークが標準的な働き方になった中で入社した新入社員が、自宅から(Surfaceで)Vivaを使って研修し、同僚と親しくなり、プレゼンの練習をし、プレゼンもVivaを通して行うまでに成長していく様子が描かれている。
Teamsなどの社内コミュニケーションツールへのゲートウェイになる「Viva Connections」、従業員の生産性などを確認する「Viva Insights」、社内研修ツール「Viva Learning」、情報ツール「Viva Topics」の4つのサービスで構成。Viva Topicsは法人向けMicrosoft 365ユーザーであれば(管理者が申し込めば)同日からMicrosoft 365内から利用可能。他の3つは同日からパブリックプレビューを利用できる。
詳細は公式サイト(本稿執筆現在日本語版はまだない)を参照されたい。
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