速報
ミャンマーのインターネット、一時ほぼ遮断状態に(SNSはまだ接続困難)
2月1日のクーデターで軍が全権掌握したミャンマーでは、まずFacebookが遮断され、6日にはネットへの接続が通常の14%にまで低下した。7日にはネット接続は95%程度まで回復したが、Facebook、Twitter、Instagramの規制は続いている。
軍によるクーデター実行から1週間たったミャンマーで、軍による情報統制が強まり、現地の2月6日にはネットへの接続が通常の14%にまで低下した。英ロンドンに拠点を置く非営利のネット監視団体NetBlocks Groupが同地のネットの状況を公式ブログで報告し続けている。7日深夜にはネット接続はほぼ正常(95%)に戻ったが、SNSの多くは規制されたままという。
ミャンマーでは1日、軍がクーデターを実行して非常事態宣言を出し、全権掌握した。これに対し、SNSでの抗議やデモが多発したが、英BBCによると、まずミャンマーで人気のあるFacebookが規制された。ミャンマーの情報通信当局は、Facebookへのアクセスを7日まで遮断すると語った。ミャンマーでは人口(約5400万人)の約半数がFacebookを利用しているという。Facebook上にはクーデターに反対するFacebookページも開設されており、例えば下の画像のページは23万人がフォローしている。
5日にはTwitterとInstagramも規制された。Twitter上ではVPN経由で接続している、というミャンマーからとみられるツイートが幾つか見られる。
関連記事
- イラク危機の中、政府がネット遮断を予告 「光ケーブル整備のため」
イラク侵攻中のISISは多数の戦闘画像をツイートしていたが、現在関連するアカウントは凍結されている。イラク政府当局は公式Facebookで「メンテナンスのために」ネットを遮断すると発表した。 - トルコ、Twitterへのアクセスを遮断 汚職批判の首相「Twitterを撲滅する」
トルコでTwitterへのアクセスが遮断された。Twitter上で周辺の汚職情報を流されていたエルドアン首相が「Twitter撲滅」を宣言した直後の措置。 - シリアのインターネット、約2日間の遮断からほぼ復旧
内戦状態のシリアで11月29日から全面的に利用できなくなっていたインターネットと携帯電話回線がほぼ復旧した。当初政府当局はテロリストの仕業だとしていたが、国営放送では「故障を修理した」と報じた。 - エジプトのネット遮断、経済損失は9000万ドル以上――OECD
エジプトが5日間にわたって行ったネット遮断は、推定で9000万ドルの直接的な損失をもたらした。実際の損失はもっと多額に上るだろう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.