Microsoft、Edgeのバージョン89で起動時間短縮や垂直タブなどの新機能追加
MicrosoftのWebブラウザ「Edge」の安定版がバージョン89になり、起動時間を短縮する「スタートアップブースト」や開いたままのタブのメモリ消費を減らせる「スリープタブ」、タブを垂直に表示する「垂直タブ」などの新機能が追加された。
米Microsoftは3月4日(現地時間)、ChromiumベースのWebブラウザ「Microsoft Edge」の安定版をバージョン89にアップデートしたと発表した。このアップデートで、「スタートアップブースト」や「垂直タブ」などの新機能が追加された。
「スタートアップブースト」で起動時間を最大41%短縮
「スタートアップブースト」は、Edgeのコアプロセスをバックグラウンドで実行させておくことで、Edgeの起動時間を短縮する機能。Microsoftによると、この機能を有効にしておくと、起動時間が29〜41%改善されるという。有効にするには[設定]→[システム]のトップにある「スタータップブースト」のトグルをクリックする。
「スリープタブ」で開いたままのタブを“眠らせ”メモリとCPUを解放
Webブラウザで参照したいページを多数開き、タブを並べたままにすると、それだけでメモリとCPUに負担が掛かる。「スリープタブ」機能は、Chromiumのフリージング技術を使って非アクティブなタブを「スリープ状態」にするというもの。スリープ状態になったタブは薄く表示されるが、クリックすればすぐに“起きる”。
初期設定ではタブは2時間操作しないとスリープ状態になる。[設定]→[システム]でこの間隔を5分〜12時間に設定でき、スリープさせたくないタブを設定しておくことも可能だ。
垂直タブ
予告していた「垂直タブ」も使えるようになった。ウィンドウの左上にあるタブアイコンをクリックすることで水平/垂直を切り替えられる。垂直表示ではアイコンだけとページ概要も表示する2通りを選べる。初期設定ではアイコンだけだが、カーソルを置くと表示されるピンのアイコンをクリックすると概要も表示される。この状態では多くのタブを表示しても概要が表示されたままになるので、タブを探しやすい。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
この他、履歴のピン留め(筆者の環境ではまだできない)や検索サービス「Bing」の改善なども行われた。詳細は公式ブログを参照されたい。
関連記事
- Chromeブラウザの更新サイクルが6週間から4週間に短縮へ
Googleが、Chromeブラウザのリリースサイクルを従来の6週から4週に短縮する。9月に予定しているバージョン94から適用の予定だ。隔週セキュリティアップデートの導入でサイクル短縮が可能になったとしている。 - Microsoft、Windows 10の「Edge Legacy」は4月13日に自動消滅
MicrosoftはWebブラウザ「Edge」の旧版「Edge Legacy」を4月13日実施の「Windows 10」の月例更新で自動削除すると発表した。Chromium Edgeに置き換えるため。Edge Legacyのサポートは3月9日に終了する。 - 「Microsoft Edge」に“垂直タブ”など多数の新機能
MicrosoftがChromium版Edgeの新機能を発表した。昨年のBuildで紹介した「Collections」は間もなく安定版で、タブを垂直に表示する機能は数カ月中にInsiderチャンネルで利用可能になる。 - Chromium版新「Microsoft Edge」ロールアウト中 ダウンロードも可
MicrosoftがChromiumベースの新しいWebブラウザ「Microsoft Edge 79 stable」を公開した。Windows 10版はすぐにダウンロードすることも可能。向こう数カ月をかけてロールアウトしていく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.