Appleとハーバード大、1万人参加のアプリによる月経調査の予備データを公開
Appleとハーバード大学がAppleの調査アプリ「Apple Research」を使って調査した、女性の月経症状に関する予備データを公開した。研究を月経スティグマ(恥とおもうこと)の排除に役立てたいとしている。
米Appleは3月9日(現地時間)、ハーバード大学公衆衛生学部の「AppleWomen's Health Study」チームが「Apple Research」アプリで調査した、女性の月経症状に関する予備データを公開したと発表した。米国在住の1万人がiPhoneと(持っている場合は)Apple Watchを使って調査に協力している。
女性の月経については、多くの社会で「スティグマ(恥だとみなすこと)」とされており、それが個人でも内面化され、女性の自尊心を傷つけ、行動に影響を与える可能性があるとチームは指摘する。この研究を、月経の知識を広げ、偏見をなくし、スティグマを終わらせることに役立てたいとしている。
調査では、月経期間の症状として最も多いのが腹部のけいれん(83%)で、次が腹部膨満(63%)、3番目は倦怠感(61%)であることが分かった。
Apple Women's Health Studyは、月経周期の理解を深め、月経と多嚢胞性卵巣症候群、不妊症、更年期障害などのさまざまな健康状態との関連性を解明することを目的とした調査研究。全米のiPhoneおよびApple Watchユーザーは、Apple Researchアプリをダウンロードすることで、Appleがハーバード大学公衆衛生学部およびNIHの国立環境衛生科学研究所(NIEHS)と共同で実施する調査に参加できる。参加者は18歳以上で、人生で少なくとも1回は月経をしている必要がある。
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