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GoogleとMicrosoftのいがみあい、過激なレベルに メディアへの対価支払い問題でGoogleさん(1/2 ページ)

MicrosoftのCEOがサティア・ナデラさんになってから、しばらく穏やかだったMicrosoftとGoogleの関係に、また亀裂が入りそうです。きっかけは、記事で儲かってるGoogleはメディアにお金を払うべき、という風潮にMicrosoftが「あからさまに日和ってる」(by Google)こと。

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 GoogleとMicrosoftが久しぶりに喧嘩しています。両社でそれぞれ長年法務顧問を務めてきた偉い人、Microsoftのブラッド・スミスさんとGoogleのケント・ウォーカーさんが3月12日、火花をちらしました。


Microsoftのブラッド・スミス氏(左)、Googleのケント・ウォーカー氏

 この2社、最近はWebブラウザのエンジニアさんレベルでは仲が良さそうなのに。同じ日、MicrosoftのEdgeチームは「Chromiumプロジェクトへの貢献者として、Googleのメジャーリリースサイクルの短縮を楽しみにしている」なんて公式ブログに書いてました。

 喧嘩の原因は、最近話題になっている、「GoogleやFacebookなどの大手プラットフォーマーが、メディアが苦労して書いた記事のリンクをお金も払わずに自分のとこで表示するせいで、メディアは広告収入が激減して困ってるんだから、プラットフォーマーはメディアにお金を払うべき」という話に、一応プラットフォーマーでもあるMicrosoftが「そーだそーだ!」と言っていることです。

 まず、オーストラリア政府が“プラットフォーマーはメディアにお金払いなさい法”を世界に先駆けて制定しようとした際、Googleが「その内容だと商売上がったりだから、オーストラリアからサービスを引き上げる」と脅しめいたことを言ったら、スミスさんが「Googleなんか出ていっても大丈夫。うちのBingを使ってね」とアピールしました。

 オーストラリアとGoogleの喧嘩は、結局モリソン首相とスンダー・ピチャイCEOの話し合い(と財務長官とFacebook幹部の話し合い)の結果法案を改定することで収まり、Googleはオーストラリアの主要メディアとNews Showcaseの契約を結びました。(モリソン首相が「Bingじゃなぁ…」と思ったかどうかは不明です。)

 そして12日。米下院司法委員会の「米国でもプラットフォーマーにメディアへの対価支払いを義務付けたらどうだろう」公聴会になぜか召喚されたスミスさん(他は全員メディア側なのでプラットフォーマー代表??)が委員会に提出した資料に、ウォーカーさんが噛みつきました。これ、Googleがメディアのお陰でいかに儲かってるかを、とても分かりやすく説明するものでした(Facebookについてはほとんど触れていません)。実際、参考になります。

 hearing
12日の公聴会で証言するスミスさん
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