GoogleとMicrosoftのいがみあい、過激なレベルに メディアへの対価支払い問題で:Googleさん(2/2 ページ)
MicrosoftのCEOがサティア・ナデラさんになってから、しばらく穏やかだったMicrosoftとGoogleの関係に、また亀裂が入りそうです。きっかけは、記事で儲かってるGoogleはメディアにお金を払うべき、という風潮にMicrosoftが「あからさまに日和ってる」(by Google)こと。
スミスさんはベストセラーを書いたくらいで、なかなか説明がうまい人です。2016年の公聴会でフロッピーディスクとSurfaceを両手で掲げての証言は、IT音痴が多い議員に受けていたのを思い出します。
スミスさんが提出した資料を読んだGoogleのウォーカーさんは、公聴会が始まる前に「ジャーナリズムを支援するわれわれの継続的な取り組み」と題する公式ブログを公開し、Microsoftを非難しました。
いわく「残念ながらMicrosoftは、ライバルを攻撃し、自らの利益のために当局に規制を働きかけるというおなじみの作戦に戻ってしまった」が、「ジャーナリズムを支援するという重要な議論を、Microsoftのあからさまな日和見によってブレさせるべきではない」と手厳しい。
さらに、MicrosoftがGoogleを攻撃するのがSolarWinds事件でExchange Server攻撃が世界中で拡大していることを同社が認めた直後なのは偶然じゃない、とも。政府やメディアも迷惑しているこの件から関心をそらしたいんでしょう、ということです。
「だから、MicrosoftがいにしえのScroogled作戦を再現しているのも無理はないのかもしれない」とウォーカーさん。Scroogledは2012年にMicrosoftが展開した、Google検索は不公平だからBingを使おうよ、というキャンペーンです。
MicrosoftのCEOがスティーブ・バルマーさんだったころ、こういうキャンペーンがいろいろありました。今となっては懐かしい。
今では両社のトップは2人ともインド出身のサティア・ナデラさんとスンダー・ピチャイさん。過激な対立にはならないとは思います。スミスさんとウォーカーさんの高度な舌戦は、しばらく続きそうですが。
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