Twitter、世界的指導者アカウントの取り扱いについてのアンケートを開始
ドナルド・トランプ前米大統領の公式アカウントを(同氏が在職中に)永久凍結したTwitterが、今後世界的指導者の公式アカウントをどう扱うべきかについて、ユーザーの意見を求めるアンケートを開始した。日本語版も間もなく公開される見込みだ。
米Twitterは3月19日(現地時間)、世界の指導者たちの公式アカウントの扱いについてユーザーの意見を求めるアンケートを開始したと発表した。本稿執筆現在は英語版のみだが、数日中に日本語を含む14カ国語で提供される見込みだ。
Twitterは、ドナルド・トランプ前米大統領が2017年9月に北朝鮮トップを揶揄するツイートを投稿した際、指導者アカウントの扱いについて説明し、2019年6月には、世界的指導者の問題投稿はラベル付きで表示することにした。
トランプ氏の場合は、世界的指導者の立場にはあったものの、度重なる問題ツイートの結果、永久凍結した。
Twitterは公式ブログで、「Twitterでの政治的発言に関するポリシーを維持し、パブリックな会話の健全性を保護するために、世界的指導者へのアプローチを見直し、みなさんの意見を求めている」と説明した。
アンケートでは、例えば世界的指導者も他の指導者と同じルールに従うべきかや、世界的指導者がルールに反した場合、どのような対応が適切であるかなどを尋ねる。
アンケート回答の所要時間は約10分。設問は、例えば「あなたの国の大統領(首相)あるいは州(県知、都)知事が明らかに誤った内容の選挙に関連するツイートを自分の公式個人アカウントで投稿し、それがその指導者の最初のルール違反だった場合」に、Twitterがどう対応すべきか(「何もしない」から「速攻凍結」までの)5つの選択肢から選ぶというもの。5択以外に、意見をテキストで入力する設問もある。
回答締め切りは日本時間の4月12日午前9時。日本語版が公開されたら、この記事でリンクを紹介する。
関連記事
- Twitter、菅首相など政治家のラベル表示開始
Twitterが日本を含むG7などの国の政府機関や政府関係者の公式アカウントにラベルを表示し始めた。日本では菅首相や外務省のアカウントにラベルが表示されている。 - Twitter、トランプ大統領のアカウントを永久凍結 2件のツイートが暴力行為を支持しているとして
Twitterが、一旦ロック解除したドナルド・トランプ米大統領のアカウントを永久凍結した。ロック解除後の同氏の2件のツイートが「暴力をさらに扇動する可能性がある」と判断したため。トランプ氏は20日の大統領就任式には出席しないともツイートしていた。 - Twitter、ルール違反でも公益のある著名人ツイートはラベル付きで残すように
トランプ大統領の個人攻撃的なツイートを削除しないことで批判されているTwitterが、今後はルール違反でもニュース性があり、公益になると判断したツイートはラベルを付けると発表した。ラベルをタップすると表示される。 - Twitter、トランプ大統領のアカウントを停止しない理由を再度説明
ドナルド・トランプ米大統領が「私は金正恩より大きな核ボタンを持っていると彼に伝えてほしい」とツイートしたことが物議を醸す中、Twitterが「世界的リーダーのアカウントやツイートをブロックしたり削除したりするのは人々が知るべき情報を隠すことになる」と説明するブログを公開した。 - Twitter、なぜトランプ大統領の「ロケットマン」ツイートを削除しないかを説明
トランプ米大統領のツイートを北朝鮮が「宣戦布告だ」と受け取ったと報じられる中、Twitterがなぜそのツイートを削除しないのかを説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.