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オンキヨー、ホームAV事業譲渡でシャープなど2社と協議
オンキヨーホームエンターテインメントが、ホームAV事業の譲渡に向け、シャープ、米VOXX Internationalの2社と協議を進めることに合意したと発表。5月20日までに詳細を決め、6月25日の株主総会で承認する予定。
オンキヨーホームエンターテインメントは4月30日、ホームAV事業の譲渡に向け、シャープ、米VOXX Internationalの2社と協議を進めることに合意したと発表した。5月20日までに詳細を決め、6月25日の株主総会で承認する予定。
VOXX Internationalは、2020年にオンキヨーホームエンターテインメントの米国における販売代理店になった米11 Trading Companyの親会社。一方のシャープは、08年にオンキヨー&パイオニアと共同でマレーシアに合弁会社を設立している。
オンキヨーホームエンターテインメントは2社を譲渡先に選んだ理由について「上場廃止の見通しを受け、事業継続のためにあらゆる選択肢を検討したところ、すでに協力関係にあった2社が適任と判断した」としている。
オンキヨーグループは継続する経常損失によって取引先への支払いが遅延しており、19年には投資会社の米Viper HoldingsにホームAV事業を売却し、財務状況を健全化する計画を進めていた。しかし協議が難航したため計画は中止に。
その後も20年10月の組織改編、21年3月にオーエス・ホールディング(東京都港区)などを引受先にした第三者割当の実施など、資金調達を進めていた。しかし債務超過の解消に至らず、7月末に上場廃止になる見通しと3月31日に発表していた。
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