「+メッセージ」で本人確認メールを送付 KDDIが企業向けに提供、部外者ののぞき見防止に
KDDIは5月27日、携帯電話番号だけでメッセージをやりとりできるサービス「+メッセージ」で、内容の閲覧にau IDでの本人確認が必要なメールを送れるサービスの提供を企業向けに始めた。
KDDIは5月27日、携帯電話番号だけでメッセージをやりとりできるサービス「+メッセージ」で、内容の閲覧にau IDでの本人確認が必要なメールを送れるサービスの提供を企業向けに始めた。金融機関などが+メッセージでクレジットカードの利用明細や口座の残高などを通知するとき、利用者以外の人にこれらの情報を見られるリスクを減らすという。
まずは連絡事項の概要と本人確認を求めるメッセージを送付。受信したユーザーが認証を済ませた場合、詳細を記載したメッセージを送る仕組み。本人確認付きのメッセージはauユーザーにのみ送信できる。開発にはトッパン・フォームズのSMS配信サービス「EngagePlus」を活用した。
金融機関やクレジットカード会社では、カードや口座の作成時、免許証や保険証などで本人確認をしている。これらの本人確認書類には電話番号が載っていないため、番号の確認は利用者の自己申告に頼らざるを得ない。
しかし、これらの企業はその番号が本当に本人のものか照合する手段を持たない。利用者本人にのみ確認してほしい情報は親展の封書などで送らざるを得ず、+メッセージなど携帯番号宛にメールを送るサービスでは通知できなかったという。
今回のサービスでは、自己申告された携帯番号宛にメッセージを送る場合でも本人かどうかを確認できる。利用者以外の人に情報を見られるリスクが減るため、金融機関などが利用者本人に確認してほしい情報の通知に使えるとしている。
+メッセージは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが2018年にサービスを開始。20年11月にはユーザー数が2000万人を突破した。
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