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東大医科研とIBMが新型コロナウイルスのゲノム解析システムを共同開発 変異株対策に一手
東京大学医科学研究所付属ヒトゲノム解析センターと日本アイ・ビー・エムは6月8日、新型コロナウイルスの変異状況や流入経路を迅速に解析できるシステムを開発し、運用を始めたと発表した。
東京大学医科学研究所付属ヒトゲノム解析センターと日本アイ・ビー・エムは6月8日、新型コロナウイルスの変異状況や流入経路を迅速に解析できるシステムを開発し、運用を始めたと発表した。
開発したシステム「HGC SARS-CoV-2 Variant Browser」は、新型コロナウイルスのゲノム情報を解析することで、「どういった変異を持っており」「いつどの国から流入し」「どのように感染してきたのか」といった情報を把握できるという。
ヒトゲノム解析センターによれば、5月時点で世界中の新型コロナウイルス感染者170万人以上のゲノム情報が「GISAID」と呼ばれる研究機関向けのデータベースに公開されている。しかし、このサンプル数を迅速に解析する体制が十分に整備されていなかった。
今回開発したシステムを活用することで、新たな変異株のいち早い発見が期待できる他、感染経路の推定によって、感染リスクが高い場所や行動の推測にもつながるという。
HGC SARS-CoV-2 Variant Browserは、IBM内の開発チームが手掛けた「SARS-CoV-2 Variant Annotator」と「SARS-CoV-2 Variant Browser」の技術をベースに開発。ヒトゲノム解析センターが保有するスーパーコンピュータ「SHIROKANE」で稼働している。
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