Facebook、カメラと心拍モニター搭載スマートウォッチを来年夏に発売か
Facebookが開発中とうわさのスマートウォッチには2台のカメラが搭載されているとThe Vergeが報じた。1台は取り外して1080pの動画を手軽に撮影できるという。来年夏リリースの可能性がある。
米Facebookが2022年夏発売に向けてオリジナルのスマートウォッチを開発中──。米The Vergeが6月9日(現地時間)、このプロジェクトに詳しい情報筋の話としてそう報じた。
このスマートウォッチには、2台のカメラ──動画チャット用の表面のカメラと、取り外して使える背面のカメラ──が搭載されているという。背面のカメラは1080pのオートフォーカスで、撮影した写真や動画を傘下のInstagramなどに手軽に写真を投稿するシーンを想定しているようだ。このカメラを単体で携帯するためのアクセサリーの開発をサードパーティーに持ちかけているという。
また、心拍数モニターも搭載するという。ここのところ何かと米Appleに対抗している同社は、「Apple Watch」にも対抗しようとしているのかもしれない。
情報筋によると、Facebookは米大手通信キャリアと協力し、このスマートウォッチのLTE接続を可能にしようとしているという。
FacebookはARメガネを数年後にリリースする計画を公表しており、オリジナルスマートウォッチをARメガネのキー入力端末として機能させることを計画しているという。同社は2019年に買収したCTRL-labsの手首の動きでPCを制御する技術もスマートウォッチに搭載する見込みだ。
Facebookがスマートウォッチを開発中といううわさは今年2月にも報じられた。この報道では、OSはオープンソースのAndroidベースだが、将来に向けて独自OSも開発中とされている。
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