Perfume、初のNFTアート販売 メンバーの振り付けを3Dデータ化
音楽ユニットの「Perfume」は6月11日、メンバーの振り付けを3Dデータ化したデジタルアートのNFT(ノンファジブルトークン)を、NFTアートのオークションサイトに出品した。開始価格は100MATIC(約1万4700円)。
音楽ユニットの「Perfume」は6月11日、メンバーの振り付けを3Dデータ化したデジタルアートのNFT(ノンファジブルトークン)を、NFTアートのオークションサイト「NFT-Experiment」に出品した。開始価格は100MATIC(約1万4700円)。オークションは18日午後9時まで行う。
NFTは「代替不可能なトークン」を指す。ブロックチェーン技術を使ったデジタルトークンで、デジタルアートやデジタルアイテムといった作品・商品の所有権を売買するときなどに使われる。所有者履歴などをブロックチェーン上に記録するためデータが改ざんできず、デジタルな作品でも真贋や所有権を証明できるとされている。
今回販売するのは、2020年のイベントで披露したパフォーマンスの振り付けを基に、各メンバーの特徴的なポーズを3Dデータ化したもの。合意形成アルゴリズムには、保有する暗号資産が多いユーザーがブロックを承認する「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)を採用した。
ビットコインなどの暗号通貨では、複雑な計算問題を一番早く解いたコンピュータがブロックを承認する「プルーフ・オブ・ワーク」(PoW)方式を採用している。一方、PoSを採用する場合は、計算問題を解く必要がなく、コンピュータを動かすのに必要な電力も少なくなる。つまり真贋や所有権の証明に必要な電力量が減るため、環境に優しい点が特徴という。
NFTを巡っては、3月にデジタルアーティスト・Beeple氏のNFTアートが約75億円で落札された他、米TwitterのCEOであるジャック・ドーシー氏による初ツイートのNFTが約3億円で落札されたことから、デジタルコンテンツをマネタイズする手段として注目が集まっている。
この動向を受け、暗号資産取引所「Coincheck」を運営するコインチェック(東京都渋谷区)やメルカリ、GMOインターネットといった日本企業もNFT事業に参入。NFTを活用したサービスの開発や提供を進めている。
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