Twitter、@ツイートされたくない場合の「アンメンション」テスト開始
Twitterの嫌がらせ対策の一環として、ユーザーが自分にとって不本意な「@ツイート」(いわゆるメンション)を解除する方法のテストが始まった。「アンメンション」ボタンでメンションを解除したり、一定期間すべてのメンションを遮断したりできる。正式機能になるかどうかはまだ不明だ。
米Twitterでプライバシーデザイナーを務めるドミニク・カモッツィ氏は6月14日(現地時間)、誰かが自分について不本意な「@ツイート」(いわゆる「メンション」)をするのを防ぐための機能のテストを一部のユーザーを対象に開始したとツイートした。一連の嫌がらせ対策の一環だ。
テスト参加者の場合、自分がメンションされている会話の右上の[…]メニューに「この会話からあなた自身をアンメンションする」という項目が表示されるようになり、これを選択すると会話に自分へのメンションが表示されなくなる(下のサンプル画像では、自分は「@rodrisurfer」)。
また、自分がフォローしていない誰かにメンションされると通知が届き、その通知に「Unmention Yourself」ボタンが表示される。
Unmention Yourselfボタンをタップすると、メンションされているツイートに自分のアカウントが表示されなくなるだけでなく、メンションした相手のユーザーは以後、自分をメンションできなくなる。
さらに、一定期間選択した範囲のユーザーからのメンションを完全に遮断する方法もテストする。テスト段階では、1日、3日、1週間という単位で、全員、フォロー相手、選んだ相手の3種類の範囲の相手からのメンションを遮断できる。
自分へのメンションが急増すると通知するテストも行う。メンションが急増していると通知し、必要であれば上記のメンションの一定期間遮断の設定をするよう促す。たとえば「あなたは100以上のアカウントから203ツイートでメンションされています」などという通知が来る。
あくまでもテスト段階だが、Twitterは昨年5月にテストを開始した別の嫌がらせ対策、リプライ相手制限機能を同年8月に正式機能として採用した。フィードバックによっては@ツイート解除機能も、機能に幾つか修正が加わるかもしれないが、正式になる可能性がある。
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