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明治中期の国・郡で分けた日本地図、無償でデータ公開 「Google マイマップ」版も
明治時代中頃の国郡を再現した日本地図のデータを無償で公開するとした、Twitterの投稿が注目を集めている。1890年から1899年当時の日本国内の郡・市の範囲を、シェープファイルに収録したもので、作品販売サイト「BOOTH」などで配布している。
明治時代中頃の国郡(当時の行政組織の範囲)を再現した日本地図のデータが6月19日に無償公開され、Twitterで話題を集めている。投稿したのは、同人サークル「郡地図研究会」に所属するだのさん(@Dhanow)。データは作品販売サイト「BOOTH」で公開しており、米Googleのオリジナル地図作成サービス「Google マイマップ」で制作したバージョンも公開している。
筑波大学が提供する資料や古地図を基に、政府が市制・町村制を施行した1890年から1899年ごろの国郡を再現。シェープファイル(図形の位置、形状、性質などを表すファイルをまとめたもの)として公開した。現在の領土だけでなく、戦前に統治していた台湾や樺太にあった郡も再現している。
郡地図研究会メンバーの協力を受けつつ、だのさんが2年かけて作成したという。クリエイティブ・コモンズの「CC BY 4.0」に従い、出典を明記すれば、営利・非営利を問わず利用できる。手を加えた旨を記載すれば編集・加工も可能。ただし地図の正確性については「個人製作のため保証できない」としている。
だのさんは今後、明治元年版の地図も制作する予定。
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