ニュース
絵画100点をデジタル化して爆破 NFTアートとしてオークション出品
実物の絵画100点をスキャンして燃やし、デジタルアートとしてNFT(非代替性トークン)を出品したオークションが始まった。企画した団体は「何か新たな価値観がそこから生まれるのか、それは私たちにも分からない」としている。
実物の絵画100点をスキャンしてデータ化し、爆破。デジタルアートとしてNFT(非代替性トークン)をオークションに出品する――こんなプロジェクトを、芸術分野で企画提案を行うクリプトアートジャパンという団体が6月13日に始めた。オークションサイト「OpenSea」上で7月13日まで入札を受け付ける。購入には暗号資産が必要。
NFTは、デジタル作品の情報や取引データをブロックチェーン上に記録することで所有権を証明できるデジタル資産だ。改ざんできないブロックチェーン上の記録から作品の真贋や所有者を証明できるため、実物の絵画を焼却しても作品の価値を守ることができるという。出品中の作品は5月15日に爆破済み。
絵画100点の焼却する様子
この「燃えるアート展」を企画したクリプトアートジャパンは、企画の趣旨について「実体のあるアート作品が、手に取れる現物ではなくなり完全にデジタル化されたとき、どんなことが起こるのか、何か新たな価値観がそこから生まれるのか、それは私たちにも分からない」としている。
NFTを巡っては、3月に米TwitterのCEOジャック・ドーシー氏による初ツイートのNFTが約3億円で落札されたり、6月に音楽ユニットPerfumeがNFTアートをオークションに出品したりするなど注目が集まっている。
関連記事
- NFTの本当の可能性は「8月12日の三河屋のコーラ」にあり
NFT(non fungible token)はあの漫画を知っている人は一発で理解できるだろう。 - Perfume、初のNFTアート販売 メンバーの振り付けを3Dデータ化
音楽ユニットの「Perfume」は6月11日、メンバーの振り付けを3Dデータ化したデジタルアートのNFT(ノンファジブルトークン)を、NFTアートのオークションサイトに出品した。開始価格は100MATIC(約1万4700円)。 - TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付
Twitterのツイート第1号とされるジャック・ドーシーCEOの初ツイートのNFT(代替不可能なトークン)が、291万5835万ドルで落札された。ドーシー氏はその売り上げをビットコインにし、アフリカ支援団体に全額寄付した。 - GMO、NFT事業に参入 マーケットプレースを後日オープン
GMOインターネットが、NFT(ノンファジブルトークン)事業に参入すると発表。デジタルアートや音楽のNFTを売買できるマーケットプレース「アダム byGMO」を提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.