Twitter、ユーザー収益化のチケット制「Spaces」と「Super Follows」開始
Twitterがユーザー収益化の新サービス「Ticketed Spaces」と「Super Follows」の提供を開始した。米国の一部のクリエイターが対象。Twitterの手数料は収益が5万ドルになるまでは3%だ。
米Twitterは6月22日(現地時間)、クリエイター収益化のための新サービス「Ticketed Spaces」と「Super Follows」を米国の一部ユーザー向けに提供開始したと発表した。前者はiOSおよびAndroidアプリに、後者はiOSアプリにのみ対応する。いずれも2月の「Twitter Analyst Day 2021」で予告していたものだ。
利用できるようになると、モバイルアプリの[≡]→[☆収益を得る]に表示されるようになる。
1〜999ドルのチケット代を設定できるTicketed Spaces
SpacesはClubhouseのような音声チャットルーム。5月から600人以上のフォロワーを持つアカウントであれば、モバイルアプリでホストできるようになっている。Ticketed Spacesは、このSpacesへの参加をチケット制にするというものだ。
チケット代はホストが1ドル〜999ドルの間で設定できる(Twitterの手数料については後述)。
招待人数もホストが決められる。人数の上限は不明だが、5人限定などということも可能だ。
ホストはチケット購入フォロワーに対し、プッシュ通知やアプリ内通知でSpace開始を知らせることができる。
月額制Super Followsの料金は3段階
Super Followsは、月額の料金を支払うフォロワーにバッジやボーナスコンテンツを提供するサービス。スタート段階では、このサービスを利用する条件は、1万人以上のフォロワーを擁し、過去30日間に25回以上ツイートしていること、となっている。
月額料金は、2.99ドル、4.99ドル、9.99ドルのいずれかから選択する。
Twitterの手数料は3%〜20%
Twitterはこれらのサービスを“収益化製品”とし、収益化製品からの総収益が5万ドルに達するまでは手数料として3%を徴収する。5万ドルを超えると、手数料は20%に上がる。
なお、これらのサービスはモバイルアプリで提供するものなので、Twitterとは別にAppleおよびGoogleへのアプリ内決済手数料も発生する。
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