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ピクシブ、3Dキャラ作成ソフト「VRoid Studio」正式版を今夏公開 新キャラ3体のデータも無料配布
ピクシブが3Dキャラクター作成ソフト「VRoid Studio」の正式版リリースを21年夏に決定。背景には海外での需要の高まりが。6月29日からサンプルモデル3体を無料配布。
ピクシブは6月29日、2018年からβ版を無料提供している3Dキャラクター作成ソフト「VRoid Studio」の正式版を2021年夏にリリースすると発表した。正式版ではインタフェースのデザインを全面的に改修する他、キャラ表現の幅を広げる新機能の追加も予定しているという。β版から引き続き、無料で利用できる。
正式版リリースに先駆けて、モデル作成に使えるサンプルキャラ3体を6月29日から無料配布。データをダウンロードすればVRコンテンツのアバターとしても活用できるという。
5月時点で累計ダウンロード数は約168万を突破。「世界的な3Dキャラモデルの需要の高まりを受け、このタイミングでのリリースを決定した」という。
29日に同社が公開したVRoid Studioの利用に関する統計データによると、2019年5月からの2年間で海外のダウンロード数が2倍に増加。アクティブユーザーの9割以上が海外という結果に。2020年12月にPCソフトの配信プラットフォーム「Steam」での配信をきっかけに海外ユーザーが増えたという。
同社は「クリエイターや、新たに3D創作にチャレンジしたい初心者にも使いやすいソフトウェアを目指す」とした上で、VRoidプロジェクトを通じて「『1人1アバター』の世界を実現したい」という。
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