“洋服の青山”がAIスナックママ「よしこ」公開 若者の悩みに答えるチャットbot
「洋服の青山」などを展開する青山商事はAIチャットbotとして、“スナックバーのママ”をテーマにした「よしこ」を専用サイトで公開した。“ママ”10人以上から集めた、50時間分の会話データを学習しており、若い社会人が抱える仕事や恋愛、人間関係などの悩みに答えられるという。
「洋服の青山」などを展開する青山商事は7月7日、同社初のAIチャットbotとして、“スナックバーのママ”をテーマにした「よしこ」を専用サイトで公開した。宮崎県宮崎市の歓楽街「西橘通」(ニシタチ)の“ママ”10人以上から集めた50時間分の会話データを学習しており、若い社会人が抱える仕事や恋愛、人間関係などの悩みに答えられるという。利用料は無料。
例えば「同僚とのコミュニケーションが減った」という相談には「リモート飲み会すると、悩みを打ち明けられ、泣きながらウェーイって飲める」などと返信する。ユーザーが悩みのジャンルを選択することで、文字を入力しなくても返答が得られる機能も搭載。例えば「人間関係の問題」というジャンルから「笑顔が作れない」という質問を選ぶと「相手のことをちゃんと考えて接していれば気持ちが伝わるはず」などの回答が得られる。
青山商事が新規事業の創出を目的に、他社の新入社員を集めた座談会を行ったところ、コロナ禍における仕事や人間関係の相談が相次いだことから、若い社会人の悩みを聞くサービスに需要があると判断。チャットbotの開発などを手掛ける空色(東京都品川区)と協力し、若者向けマーケティング施策の一環として開発した。
青山商事はこれまで、業務に有人チャットサービスを活用したことはあるものの、チャットbotをサービスとして提供するのは初という。同社は8月までに10万人からの利用を目指し、返答できるキーワードの拡充を進めるとしている。
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