Chromeのアドレスバーから「位置情報などへのアクセス許可」が変更可能に プライバシー管理強化の一環
米Googleは、「位置情報などへのアクセス許可」などをアドレスバーから変更できる新機能をWebブラウザ「Chrome」に追加すると発表した。ユーザーのプライバシー管理を強化するのが目的。
米Googleは7月20日(現地時間)、「位置情報などへのアクセス許可」などをアドレスバーから変更できる新機能をWebブラウザ「Chrome」に追加すると発表した。ユーザーのプライバシー管理を強化するのが目的。今後数週間以内に、WindowsとMac、Linux、ChromeOS版のChromeに提供する。
Webサイトで端末のカメラやマイク、位置情報を使うにはユーザーがアクセス権限を許可する必要がある。新機能では、Webサイトを表示した状態でアドレスバーの左側にある「鍵」アイコンをタップすると「Permissions」(権限)という項目が表示され、アクセス権限を管理できる。
これまでアクセス権限の管理は設定画面のタブに移動する必要があった。新機能では管理項目を同じタブ内で表示するため、サイトの権限確認にかかる手間が減るという。すでにAndroid端末のChromeには導入済み。今後はサイトの閲覧履歴を削除する項目も追加する予定。
使いたい機能や設定の名前をアドレスバーに入力して実行できる「Chrome Actions」に、セキュリティ関連の設定を確認するアクションも追加する。具体的には「safety check」(セキュリティチェック)の入力することでパスワードや拡張機能の安全性を確認できるほか、「manage security settings」(セキュリティ設定の管理)や「manage sync」(同期の管理)と入力すれば設定画面にアクセスできるようになるという。
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