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電話でタクシー運賃を事前確定 広島で8月開始、順次全国展開
広島市内でタクシー事業を共同運営する協同組合タクシーセンター(広島市)が電話で運賃を事前確定するサービスを8月2日から始める。電話で乗降車場所を告げると、専用システムで適切な経路を検索するとともに、運賃を提示する仕組み。
広島市内でタクシー事業を共同運営する協同組合タクシーセンター(広島市)は、電話で運賃を事前確定するサービスを8月2日から始める。電話で乗降車場所を告げると、オペレーターが専用システムで適切な経路を検索するとともに、運賃を提示する仕組み。同センターは「事前に運賃を決めることで、慣れない土地でのタクシー利用などへの不安を解消したい」としている。
オペレーターの示した経路と料金に利用者が合意すると、タクシー車内のタブレット端末に情報が飛ぶ。ドライバーはその経路に沿って利用者を送迎する。経路と運賃を確定するシステムは、タクシーの配車システムを手掛ける電脳交通(徳島県徳島市)が開発した。
スマートフォンの配車アプリを使う形での事前確定サービスは既に一部の事業者が導入しており、同センターもDiDiモビリティジャパンの配車アプリ「DiDi」で同様のサービスを導入しているが、電話を使ったサービスは日本初だという。
「配車アプリとともに電話でも事前確定サービスを導入することで、高齢者や観光客を中心に利用者の間口を広げたい」(同センター)
タクシーセンターはこのサービスを導入することで、配車業務の担当者の高齢化に伴う、労働力不足の解消にも生かすという。システムを開発した電脳交通は「今後は全国のタクシー事業者へ順次導入を進める」としている。
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