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スマホのSIMロックが原則禁止に、10月から 総務省が決定
総務省が、スマホを自社回線でしか使用できないようにする「SIMロック」を、10月1日から原則禁止にすると発表した。手続きを円滑化することで利用者の利便性を向上する他、キャリア間の乗り換えコストを軽減することが目的という。
総務省は8月10日、10月1日以降に販売するスマートフォンについて、端末を自社回線でしか使用できないようにする「SIMロック」を原則禁止にすると発表した。手続きを円滑化することで利用者の利便性を向上する他、キャリア間の乗り換えコストを軽減することが目的という。
10月1日より前に販売されたスマホのSIMロックは対象外。総務省はこれらのスマホについて、2022年10月1日以降からSIMロックを無料で解除可能にするよう事業者に促している。
SIMロックは、端末の割賦代金の不払いや、端末の詐取・転売を防止する目的で導入されたシステム。SIMロックされたスマホを使うユーザーは、キャリアを乗り換えるたびにロック解除の手続きを行う必要がある。ロックされていないスマホの場合は、手続きなしでキャリアを乗り換えられる。
SIMロックを巡っては、総務省が5月24日の有識者会議で「事業者間の競争を阻害する」として、原則禁止とする報告書案を公表。5月29日から6月28日にかけてパブリックコメントを募集していた。
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