ニュース
96時間以内の浸水リスクをピンポイント予測 ウェザーニュースに新機能
気象情報サービス「ウェザーニュース」に、地域別の浸水被害リスクを予測する新機能。96時間以内の浸水被害のリスクを2段階で予測する。
ウェザーニューズは8月13日、気象情報サービス「ウェザーニュース」で、地域別の浸水被害リスクをピンポイント予測する新機能を追加した。全国各地の96時間以内の浸水リスクを「ひざ・腰以上」「すねの高さ」の2段階で予測する。利用は無料。
同社独自の気象予測と、国土交通省や都道府県が公表している低位地帯情報、浸水想定区域データに加え、2018年7月の西日本豪雨で発生した浸水被害と当時の気象データをビッグデータとして解析。96時間以内の浸水被害を1kmメッシュでシミュレーションする。
ウェザーニューズの調査によると、西日本豪雨で「避難すべき状況」と認識していたのに「避難しなかった人」は全体の約8割に及んだという。避難しなかった理由は「自分の周辺は大丈夫と思った」が4割以上を占めた。
同社は「水害は危険が迫っていることを直前まで感じにくいのが特徴」とし、「来週(8月16日週)は、西日本から東日本で大雨が予想され、多いところでは西日本豪雨に匹敵する雨量になる恐れもある。この機能を使って、早めの避難や安全確保に役立ててほしい」としている。
関連記事
- LINE、災害情報を配信するサービス開始 「Yahoo!防災速報」と連携
LINEが、メッセージアプリ「LINE」で災害情報を配信するサービス「防災速報」の提供を始めた。ヤフーと連携し、スマートフォンアプリ「Yahoo!防災速報」の避難情報、地震・津波情報、気象警報などを提供する。 - ゲリラ豪雨の予報にスパコン「富岳」活用へ 理研などが実証実験
理化学研究所などの共同研究グループが、首都圏を対象としたゲリラ豪雨の予報にスーパーコンピュータ「富岳」を活用する実証実験を7月下旬から9月上旬にかけて行う。富岳に30秒ごとに現実世界の気象データをリアルタイムで取り込み、30分後までにゲリラ豪雨が起きる確率を算出するという。 - ウェザーニューズ、Cookieに頼らない「天気連動型動画広告」 CTRは従来比40%向上
ウェザーニューズ社は、スマホアプリ「ウェザーニュース」内でCookieに頼らずユーザーの好みに合う広告を配信する「天気連動型動画広告」の提供を始めた。アプリの利用情報とユーザーの位置情報、気象情報を活用する。 - 「天気予報が外れたら1万円が当たる」Webサイト、民間の気象会社がオープン 「天気予報が外れたおわびになれば」
天気予報が外れると1万円が当たる気象予報サイト「FRAN」(フラン)の提供を民間気象会社の日本気象が始めた。同Webサイトで発表した天気予報がたくさん外れた地域のユーザー数人に1万円を配布する。 - 大雨・大雪・浸水を現実世界にAR表示 災害シミュレーターをウェザーニューズが公開
ウェザーニューズが、AR技術を利用して大雨や大雪、浸水の被害を疑似体験できるスマートフォンアプリを無償公開。防災意識の向上につなげる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.