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怪奇現象? お湯を注ぐと質量が“減る”コーヒーの謎 電子はかりメーカーに理由を聞いた

Twitter上で、お湯を注いだのに質量が減るコーヒーの動画が話題になった。動画内で使われた電子はかりを作ったタニタに、その原因を聞いてみた。

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 「恐怖! 質量保存則を無視するコーヒー」──そう題したツイートが注目を集めている。ツイートに添えられた動画は、電子はかりの上でドリップコーヒーにお湯を注ぐというもの。普通は、お湯を注げばその分質量は増すだけのはずだが、動画ではお湯を注いだ直後から電子はかりの数値が減っているのだ。

 現実の物理法則を無視したように思える動画の内容に、「お湯が蒸発しているからか?」や「コーヒーフィルターが関係している?」「位置エネルギーと運動エネルギーの問題では」など、さまざまな考察や意見が飛び交った。

 投稿者のGrande(@oro_grande)さんはヒントとして「水ではこの現象は起きない」ともツイート。つまり、「お湯か水か」が鍵になるようだ。

 動画中で使われていた電子はかりはタニタの「デジタルクッキングスケール KD-187」だった。電子はかりの仕組みが関わっている可能性を考え、この現象の原因について同社に話を聞いた。


デジタルクッキングスケール KD-187(公式Webサイトから引用)

 タニタは、動画内の電子はかりは自社製品であるとした上で「本商品は計量皿の直下に重量センサーが直接ついています。そのため、重量センサーが高温の影響を受け、誤動作したものと考えられます」と説明した。

 「高温や低温の計量物をはかる場合は、熱の影響をなくすため、断熱素材を計量皿と計量物の間に置いてご使用ください。取り扱い説明書にも『高温・低温の計量物を直接計量皿に載せないでください』と記載しております」(同社)と、製品の正しい使い方を案内した。

 投稿者のGrandeさんも「この現象から学ぶべき一番重要なことは電子はかりに熱いものを置くのは止めよう!」という内容を引用ツイートしてネタばらし。

 重量センサーにもいくつかの種類がある。どんな重量センサーだとなぜ高温で誤動作するのかなど、調べてみると“自由研究”になりそうだ。

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