五輪期間中のTwitter投稿から見た“開催への賛否” 転機は開会式 JX通信社が分析
JX通信社が東京五輪の期間中、Twitterで開催への賛否がどのように移り変わったのかという調査結果を発表した。開催前は、開催に反対するハッシュタグを含む投稿が五輪に関するツイート全体の15%を占めていたものの、開会式で5%以下まで減ったという。
東京オリンピックの期間中、Twitterでは開催への賛否がどのように移り変わったのか──報道ベンチャーのJX通信社は8月19日、こんな調査の結果を発表した。開催前は「#五輪やめて命まもれ」など、開催に反対するハッシュタグを含む投稿が五輪に関するツイート全体の15%を占めていたものの、23日の開会式で5%以下まで減ったという。
28日と31日には一時的に5%を上回ったものの、その後は減少し、閉会式が行われた8日には約1%まで下がった。JX通信社は一時的に反対の声が強まった理由について、新型コロナウイルスの新規感染者数が増加したことが原因ではないかと分析している。
投稿をポジティブな内容とネガティブな内容に分けて分析したところ、開催前はネガティブな内容が全体の約70%だったが、開会式が行われた7月23日には60%以下まで低下。30日に60%を上回ったが、8月6日ごろに再び低下し、8日にはポジティブとネガティブがほぼ同数になった。
JX通信社はこういった動向について「多くの人は五輪に対する複雑な思いを抱えていたが、実際に競技が始まるとアスリートたちの活躍に熱狂し、Twiter上でもその思いを発信していたのでは」と分析している。
調査は、一部の競技が先行して始まった7月21日から閉会式が行われた8月8日にかけて投稿された「五輪」「オリンピック」「Tokyo2020」などのキーワードが含まれた日本語の投稿約4000万件を対象に実施した。
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