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10〜60代のネット利用時間、初のテレビ超え 総務省調査
10〜60代が平日にインターネットを使う時間の平均値が、テレビを見る時間の平均を超えたとする調査結果を、総務省が発表した。ネット利用時間の用途別調査では「メールを読む・書く」が最多だった。
10〜60代が平日にインターネットを使う時間の平均値が、平日にテレビを見る時間の平均を超えた──総務省は8月25日、こんな調査結果を発表した。10〜60代の平均値がテレビを超えるのは、2012年に調査を始めて以来初。
調査の対象者にネットの情報源や娯楽としての重要度を聞いたところ、どちらにおいても前年の調査から数値が上昇。逆にテレビは低下したことから、ネットを重要と感じる人が増えたとみられる。ただし、情報源としてのネットの信頼度は前年の調査から減少した。
調査によれば、平日における10〜60代全体のネット利用時間の平均は168.4分で、テレビの平均視聴時間である163.2分を上回った。世代別に見ると、10代は224.2分(テレビは73.1分)、20代は255.4分(同88分)、30代は188.6分(同135.4分)、40代は160.2分(同151.0分)、50代は130.0分(同195.6分)、60代は105.5分(同271.4分)だった。
平日のネット利用時間の中で、最も費やす時間が多い用途を聞いたところ、10〜60代全体では「メールを読む・書く」が最多(40.8分)。世代別に見ると、10代では「動画投稿・共有サービスを見る」(90.2分)が、20代と30代は「ソーシャルメディアを見る・書く」(順に84.6分、40.9分)が最も多かった。40〜60代は「メールを読む・書く」がそれぞれ最多(順に44.8分、45.4分、44.5分)だった。
調査は1月12日から18日にかけて、全国の13歳から69歳の男女1500人を対象に、自宅などに訪問する形で実施した。
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