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柔らかい剣で安全に遊べる「スマートフェンシング」 スマホ連携で得点カウント 大日本印刷が開発
柔軟性のある素材でできた剣と電導性ジャケットを使った「スマートフェンシング」にワイヤレス版が登場した。DNPが開発したもので、屋外での使用が可能になるなどイベントや大会での利用も想定する。
大日本印刷(DNP)は9月1日、専用の柔らかい剣と導電性ジャケットを使うことで安全に遊べる「スマートフェンシング」のワイヤレス版を開発したと発表した。スマホと連携し、ワイヤレスで得点をカウントできる。8月からサービスを開始しているという。
剣にはセンサーが内蔵されており、ジャケットに剣の先端が当たることで、センサーが反応して得点が入る。フェンシングの疑似体験ができるシステムとしてDNPが2019年に開発したもので、老若男女問わず遊べるのが特徴。「車いすフェンシング」の疑似体験にも利用可能だ。
今回のワイヤレス版では、従来モデルで必要だった、ジャケット、剣、審判機、電源を結ぶコードを撤廃。剣に通信機器とセンサーを内蔵し、ジャケットに剣の先端が当たると、スマートフォンアプリが認識。得点が入る。ワイヤレス化により、電源のない屋外でも楽しめるようになるという。
アプリは、テレビなどの大画面での表示も想定しており、スマートフォンの画面をモニターやプロジェクターに映すことができる他、得点時の音などアプリ内で流れる音声を参加者や声優などの声に変更可能。エンターテインメント寄りのイベントや大会などでも活用できるとしている。
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