早すぎたAndroidデジカメ──1型センサー搭載スマホを見て思い出す7年前の名機：荻窪圭のデジカメレビュープラス（4/4 ページ）

シャープがライカとの協業で「AQUOS R6」を発表し、そのライカ版ともいえる「Leitz Phone 1」が登場。それを見て昔からのカメラ好きは思い出したと思う。パナソニックが2014年に発売した「DMC-CM1」を。

[荻窪圭，ITmedia]

　カメラアプリはスマホならではの画面の広さ（といってもイマドキのスマホと比べると小さいのだけど）を生かしたデザインになっていて、レンズ周りのコントロールリングで露出補正や絞り値の変更なんかもできるし、タッチパネルでささっと設定を変えられるし、撮影モードもAUTOの他にPASM、シーンモード等々、このころのLUMIXが持っていた撮影モードを全部使える。

カメラアプリの画面。画面デザインはLUMIXを踏襲している

撮影モードはコントールリングでも画面上のダイヤルをタップしても変えられる

コントロールリングで絞り操作中

　今、これに迫るカメラっぽい操作系を持ってるのって、ソニー「Xperia 1 III」の「Photography Pro」くらいだ。

　と、ライカで思い出したってだけで7年前のカメラについてあれこれ語っちゃったけど、CM1って7年前より今出した方が理解されて受け入れられたかもなと思う。

　早すぎたプロダクトといっちゃえばそれまでなんだけど、まあ7年近く前にこういうスマホを包含した今なお評価に値するスマホとデジタルカメラの合体端末があったのだなあということをときどき思い出しつつ、シャープにおかれましてはAQUOS R6をこれを越えるスマホカメラに育てていっていただきたいなあと思う今日この頃なのである。