「iPhone 13/mini/Pro/Pro Max」は何が変わった? iPhone 12シリーズとの比較まとめ(3/3 ページ)
米Appleが9月14日(米国時間)に開催したスペシャルイベントで発表された、「iPhone 13」シリーズ。今回は先代のiPhone 12シリーズを踏襲し「iPhone 13/mini/Pro/Pro Max」の4機種が登場した。従来モデルと比べながら、新機能や注目ポイントを紹介する。
まとめ 全体的に動画撮影強化 意外性は少ない
iPhone 13シリーズも、iPhone 12シリーズで移行したスタンダードモデル2機種とプロ向けモデル2機種の合計4機種体制を踏襲した。基本的にはiPhone 13/miniで大半のニーズをカバーし、より写真撮影や動画撮影を好むユーザーにiPhone 13 Pro/Pro Maxを提供する。
しかし、今回のアップデートは全体的に動画撮影機能の強化が中心となっており、センサーシフト式手ブレ補正、動画のピント送りやボケ味を追加するシネマティックモードはiPhone 13/miniにも搭載されている。動画撮影機能に関心がありつつもコストを抑えたいユーザーに向けたモデルといえそうだ。
ただし、本体デザインやFace ID、Lightning端子を引き続き採用するなど、動画以外のアップデート要素が少ないのも事実だ。おそらく、2世代以上前のモデルやAndroidスマートフォンからの乗り換えニーズが中心となるだろう。
一方で、13 Pro/Pro Maxは、マクロレンズの採用、ProRes記録、シネマティックモード、大型センサー、センサーシフト式手ブレ補正、3倍に伸びた光学ズームなど、iPhoneを動画機材として使うユーザーからすると魅力的なアップデートが多い。スペック差があった12 Pro/Pro Maxと異なり、13 Proでも13 Pro Maxと同じ性能のため、大画面が必要なケース以外は、サイズ・コスト面で有利な13 Proを選択できる。
意外性のあるアップデートは少なかったものの、「コンパクトでハイスペックのスマートフォンが欲しい」ユーザー向けにはiPhone 13 mini。「写真と動画がきれいに撮影できる大画面のスマートフォン」ならiPhone 13。「ProResでの撮影や望遠ズームなど、高いカメラスペックが必要」であればiPhone 13 Pro。より大画面が必要ならiPhone 13 Pro Maxというすみ分けになるだろう。
関連記事
- 「iPhone 13」発表 顔認証「Face ID」続投 9万8800円から
米AppleがiOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 13」を発表した。生体認証は従来モデルから引き続き、顔認証の「Face ID」を搭載。価格は9万8800円から。17日から予約を受け付け、24日に発売する。 - 新「iPad mini」登場 5G、Touch ID、USB-C対応で“Air”を8.3インチに凝縮
米Appleが新型「iPad mini」を発表した。「iPad Pro」や「iPad Air」のように狭額縁にし、Air同様に電源ボタンにTouch IDを搭載。5G通信やUSB-C端子を新たに搭載した。 - 映像制作ニーズに応えた「iPhone 13 Pro/Pro Max」 最大容量1TB、後からピント変更やボケ味追加も
米Appleが「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」を発表した。カメラ性能を強化し、映像のピントやボケ具合を撮影後に変更できる機能「シネマティックモード」に対応する。価格は順に12万2800円、13万4800円から。 - 「iPhone 13」でも「mini」サイズ継続 カメラ強化 8万6800円から
Appleは9月14日(米国時間)、5G対応の新型スマートフォン「iPhone 13」シリーズの最小モデル「iPhone 13 mini」を発表した。miniモデルは前作の「iPhone 12」シリーズで登場したが13でも継続した。価格は8万6800円から。 - 「Apple Watch Series 7」登場 ディスプレイは過去最大、399ドルで2021年秋後半に
Appleは9月14日(米国時間)、新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 7」を発表した。前作のSeries 6から20%ディスプレイを大型化。Series 3からは50%拡大している。価格は399ドルから。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.